安全衛生という言葉。よく聞く言葉だけど、私たちの仕事にどんな関係があるんだろう。そんな方もいますよね。
今回は安全衛生について少し掘り下げてみたいと思います。
安全衛生とは、すこし難しく言うと「労働安全衛生法」という法令のことなんです。昭和47年にできた労働安全衛生法の目的は2つあって、1つは「職場における労働者の安全と健康を確保する」こと。
もう1つは「快適な職場環境を形成する」こととされています。なんだか少し難しいですね。
この労働安全衛生法という法令は多岐にわたっていて、雇用している会社側が守らなければいけないこと、私たち従業員が守らなければいけないことが決められていますが、今回はその一部を私たちの仕事と絡めて一緒に考えいきましょう。
☆職場における労働者の安全と健康を確保する
私たちの会社にはいろいろな部署があって様々な仕事をしている人がいますよね。
パソコンで書類を作成する人や機械を使って部品を加工する人、製品を組み立てる人など、本当にたくさんの仕事が存在しています。
製品を組み立てる人にも目を向けてみましょう。例えば、大きな製品を組み立てる際に、どうしても高いところで作業をしないといけないこともありますよね。高いところから落ちたら怪我をしてしまいますし、怪我だけでは済まないといったことも考えられます。
怪我をした人も痛くてつらいだけでなく、そのご家族も悲しみますよね。そうならないために、労働安全衛生法では高い作業(高所作業)を2m以上と規定し、高所作業をする際はヘルメット(安全装備)の着用をすることや、万が一落下しても怪我をしないように安全帯(墜落制止用器具)の着用を義務付けているなど、さまざまな規定がなされています。
つまり会社はそれらの器具を準備する義務があり、私たちもまたそれらを正しく着用する義務があるのです。
こういった様々な規定により、私たち従業員の安全と健康が確保されているんですね。
☆快適な職場環境を形成する
私たちの「職場」とは、事務作業をする机も職場の一部であれば、机が置いてあるフロアも職場。加工作業をしている場所も職場であり、事業所・工場・営業所全体が大きなくくりで職場ですね。このような、「職場」の環境が快適になるように、労働安全衛生法は規定しています。
例えば、パソコンで書類を作成する人が手元の暗い机で作業をしていたらどうでしょう・・・
パソコンの画面も見えづらいだけでなく、キーボードを打つ手元も暗くては目が疲れてきてしまいますよね。そんなことを毎日続けていたら視力も下がってしまいます。そういったことを事前に防止するために、労働安全衛生法では、作業する場所の照度が決められており、会社はそれを遵守することが規定されています。
また、自分の職場に食事をするスペースが無かったらどうでしょうか。落ち着いて昼食がもとれません。充実したランチタイムとは言えませんね。せっかくのお弁当も味気ないものになりそうです。
同じように、休憩室がなければどうでしょうか。どこに座って休めばよいのでしょう。立った状態で休憩?地べたに座る?なんてイヤですよね。
職場によっては暑くて大変な環境のところもあります。せめて休憩中は涼しい部屋で冷たい飲み物を飲みたいですよね。
こういった直接的に仕事にはあまり関係ないかもしれませんが、仕事をする上では重要な食堂や休憩室といった環境を整備することで、結果的には心身の安定が図られ、安全な作業につながる、ということが言えるでしょう!
まだまだ労働安全衛生法にはさまざまな事が規定されています。今回はその一部を一緒に考えてみました。
私たちの仕事に密接に関係している労働安全衛生法は、まさに私たちを守ってくれている法律です。
私たちも決められたルールを正しく守って、安全で快適な職場をみんなで作っていきましょう。
ミツトヨ労働組合 本部
TEL:044-844-2244
FAX:044-844-2120
〒213-8533
神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1
交通アクセス
JR南武線 武蔵溝ノ口駅
東急田園都市線 溝の口駅
徒歩15~20分
駐車場
なし
お問い合わせ
お問い合わせは電話かFAX
あるいは直接事務所までお越しください。
お電話受け付け時間
12:15~12:40