時期は夏本番!熱帯夜で寝苦しい夜を過ごされている方も多いのでは無いでしょうか?くれぐれも、熱中症や夏バテにはご注意ください。さて、夏が過ぎて秋になると労働組合は「大会」を迎えます。組合員の皆さんが参加される組合の大会ですが、「参加しているから、知っているよ!」という方も多いと思います。しかし、そもそも「大会とは何ですか?」と質問されると、困る方も多いと思います。
今回は大会シーズンの幕開けの前に、改めて『大会の意義』について、皆さんと共有化をできればと思います。
☆大会では、こんなことを行います。
大会の進行の中で挨拶などを除くと、大きな項目として『報告事項』と『審議事項』があります。基本的には執行部からそれぞれの内容について説明を行い、参加している大会代議員からの質問に対しての答弁を行います。そして最後に採決を取って、賛成数が規定数を超えて、初めて承認されるという流れになります。なお、報告事項はこれまでの活動実績や決算について、審議事項は今後の活動方針・計画・予算、また組合役員の任期満了が伴う場合は役員の選出、更には時節的に取り組む内容(政策実現活動は代表的な例)などになります。この大会で成立した内容を具現化するために執行部は活動を行います。
組合の大会の最後は、全員で『がんばろう三唱』を執り行います。がんばろう三唱とは、労働組合が目的を達成するために(例えば春闘など)、一致団結するためにはじめられたものです。全員で「がんばろー」を大きな声で拳を突き上げる行動を一緒に行うことで、『皆でやるんだ!という機運を高めるたい』という思いですね。
ちなみに、国会などの議会と同様に、大会を進行する担当が議長です。大会代議員が承認しても、議長が宣言しなければ、成立したことにはなりません。執行部も大会代議員も、議長の許可無いと発言もできませんし。大会議長って、とても権限があるのですね!
☆実は、法律で決まっています。
実は、労働組合法第5条に、「総会は、少くとも毎年一回開催すること。」と明記されています。法律で決まっているので毎年大会はありますが、しかし組合活動の実情に沿っても、年に1回は組合員に1年間の報告をして、次の1年間の内容を問うことは必要ですよね。
また多くの労働組合では、組合役員は任期は2年です。役員の変更が伴うときは『定期大会』、改選はないときは『年次大会』とすることが通例です。ミツトヨ労働組合もその流れを汲んでいます。定期大会は役員の他にも、大きな活動方針や計画、または大会スローガンを改めて見直して、組合としての大きな変化をもたらします。年次大会は、次の定期大会までの中間年度として、大きな変更は行わずに補足や強化をするような位置づけです。
☆会社とは違うんです。
『企業はトップダウン、労働組合はボトムアップ』と言われます。
会社で、例えば部長を選任するのに、部員からの推薦や選挙で選ぶことはありますか?絶対に無いですよね。会社の役職を決めるのは、更に上の職に就いている方たちの責任と権限で選ばれているはずですよね?
労働組合ではどうでしょう?執行委員や職場委員が、執行委員長の指名で決まりますか?これも絶対に無いですよね。労働組合では、役員を決めるのも組合員の選挙を行って、選挙で信任が得られた後に定期大会で大会代議員の承認があって、初めて役員に就くことになります。
具体的に役員の決め方について述べましたが、活動方針も予算も、執行部の一存で決まることは絶対に無く、全て組合員に問うのが労働組合です。このように意思決定の流れが会社と組合で真逆になるため、ボトムアップという表現がされています。
これまで大会について書きましたが、労働組合の活動を行うには、組合員の声が必要で、意見が無いとタイムリーで効果的な活動が薄まってしまう可能性もあります。ミツトヨ労働組合も、まもなく本部も支部も大会を迎えますが、参加された方は少しでも疑問に思ったり、これは言いたい!ということがあれば、積極的に手を挙げて発言をしてほしい。と執行部は思っています。
組合員の皆さんは積極的に意見を出し合って、皆で組合活動を盛り上げていきましょう!
ミツトヨ労働組合 本部
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