☆春闘は、こういうものです
連合では正式な名称を「春季生活闘争」としています。毎年2月~3月ごろに労働組合が賃金や一時金の引き上げ、労働時間短縮などの労働条件を改善するため、会社の経営者層に対して要求し、そして交渉を行って労働者の立場を向上させるための労働運動です。
前回も触れたように、例えば、私達一人ひとりが会社に対して「給料上げろ!」とは言っても聞いてくれないと思います。(そもそも、言いにくいですよね)
しかし日本では、
労働三権・・・団結権、団体交渉権、団体行動権(争議権)
労働三法・・・労働組合法、労働基準法、労働関係調整法
によって労働者が守られ、従業員一人ひとりの代表である労働組合は、会社と団体交渉をすることが保障されているということです。
☆なぜ、春に行うの?
一般的に、日本の新年度の始まりは4月です。新入社員が入ってきたり、賃金が上がったりするのも4月ですね。賃金、新入社員の入社も含めた人事異動、制度改定など、新年度は色々な変化があります。
この新年度からの賃金や制度の改定に適用するため、上述したように2月~3月に労働組合が様々な内容を会社へ要求し、交渉して、改善を目指すということです。
ちなみに余談ですが、日本の旧暦の「春」が、1月~3月です。
☆労働者の労働環境を改善するため
昔の春闘と言えば、ストライキも辞さない、まさしく「闘い」でした。しかし現在の日本では、会社と労働組合がお互いに協調し、協力しながら課題を解決することが社会的な風潮になっていることも事実です。ニュースなどで、どこかの企業がストライキ!って、最近はあまり見聞きしなくなりましたね。そうなる前に、課題を解決したいというのが、労使双方の思いということです。ただし、労働組合としてはストライキの権利を持っています。決して弱腰になっている訳ではありませんので、その点はご注意を!
ちなみにミツトヨ労働組合としては、「春闘」と呼ばず「春季生活向上」と銘打って活動を行っています。これは、「闘い」争うのではなく、”労使の話し合いで「向上」させていくもの”という考え方を先輩達から継承しているためです。現在全支部から、組合員の「生の声」を集約して、更に社会情勢なども含めて検討・精査した上で要求事項を決定しています。要求内容や交渉状況、または妥結結果は役員(支部執行委員、職場委員)や労組ニュースを通じて組合員の皆さんにお知らせをしています。
春季生活向上要求の活動は組合員の皆さんの声が大切です。要求内容ももちろんですが、交渉経過においても組合員の皆さんの興味・関心・応援が重要です。毎年同じような活動には見えますが、その時の状況も考慮して、毎回内容は異なります。組合員の皆さんがまずは興味を持つことが重要です。そしてひとつでも多く組合員の思いを実現するためにも、一致団結して共にがんばりましょう!
今回はここまで。次回をお楽しみに!
ミツトヨ労働組合 本部
TEL:044-844-2244
FAX:044-844-2120
〒213-8533
神奈川県川崎市高津区坂戸1-20-1
交通アクセス
JR南武線 武蔵溝ノ口駅
東急田園都市線 溝の口駅
徒歩15~20分
駐車場
なし
お問い合わせ
お問い合わせは電話かFAX
あるいは直接事務所までお越しください。
お電話受け付け時間
12:15~12:40